新入社員の皆さんにクオリティーとは何か、そしてクオリティー向上のステップを簡単に説明するキーワードを紹介いたします。
皆さんのご意見をいただければと存じます。
クオリティーの真の意味とは?
「クオリティー」は、製品など狭い意味での「品質」と解釈する場合が多いのですが、私たちは「優れている」とか「競争力の高い」という少し広い意味で使いたいものです。
Quality paper といえば質の高い新聞ですし、Quality leader といえば質の優れたリーダーということになります。
クオリティーという言葉は、製品やサービス、そしてそれらを作り出すプロセスやパートナーにもよく使われる言葉です。
ISO9001 品質マネジメントシステム
そのクオリティーを確実化するマネジメントシステムがISO9001と呼ばれる仕組み作りと実践です。
購入者の立場から供給者に対する世界共通の品質管理・品質保証の要求規格を20項目に体系化(1994年版)したものです。
それらの要求事項を実現する仕事の仕組み(品質システム)を整えて認証を取得していくことが求められ、最近では製造部門だけでなく、営業や本社部門を含めた全組織で同認証を取得していく傾向が多くなってきている報告がされています。
ISO9001は、クオリティーレベルの後戻りを支える「くさび」の役割を果たすものと考えてよいでしょう。
エクセレンス・モデルへの挑戦
クオリティーを確実化する仕組みが出来上がり実践することができたら、顧客満足度を実現し、より高い競争力のある組織作りを目指すビジネス・エクセレンスを目指すことが望まれてきます。
エクセレンス・モデルの一例としてまとめられたものに、米国国家品質賞(MB賞)、欧州品質賞(EFQM)、日本経営品質賞(JQA)など多くの国家品質賞が挙げられます。
それに基づいてセルフ・アセスメントをし、たとえば欧州品質賞(EFQM)の審査基準を用いて組織をアセスメントし、それぞれの組織で構築された独自のエクセレンス・モデルを達成していくクオリティー向上プログラムです。
多くの企業や公共団体で取り組まれている事例が報告されています。
クオリティー・ジャーニー
これらのクオリティー活動を順次進め、クオリティー改善や向上を継続的に進めていくことを Quality Journey とよんでいます。
Quality Journey はまるで山登りのような堅実な努力と忍耐が要るものであると、多くの成功体験者が話していますが、やはり、正しい成果は正しいプロセスで生み出されるものであると言うことができるでしょう。
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