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ADBS 日本語版

南アフリカ トランスネットにおけるADBS事例

トランスネットとは…

従業員7万人以上を抱える国営の輸送会社であるトランスネットは南アフリカの年間総生産の約4%を占めています。
またメトロレイル(鉄道)、南アフリカ港湾当局、ペトロネット(パイプライン)及び南アフリカ航空なども所有しています。

国有企業であるトランスネットが掲げる目標として、国際的レベルの財務パフォーマンス、優れたコーポレート・ガバナンス*及びサービスの提供があります。
またその一方で”Gatho Pele”(「国民第一」の意)や、非白人(主に黒人)に対する経済面における権限移譲である”Black Economic Empowerment”といった南アフリカ国内の施策も実行していかなくてはなりません。

*コーポレート・ガバナンス…会社の不正行為の防止あるいは適正な事業活動の維持・確保を目的とした会社システムのあり方。

トランスネット変革の中核がパフォーマンス・マネジメントです。2000年11月以来、トランスネットではADBSを活用して、組織内のCEO50人及びトップ・マネージャーが成果の測定や、進捗管理、パフォーマンス改善を行なっています。

「私どもはグループでの成果・業績を向上させる目的でパフォーマンス・マネジメント及びバランス・スコアカードを導入しました。過去を振り返ってみますと、パフォーマンスという文化もありませんでしたし、総じて何に対しても無関心であったと言えると思います。
パフォーマンス・マネジメントはそれを見事に変えてくれ、驚くほどの成果が上がっています。例えば、財務面においては99/00〜00/01で見ますと取引高は前年比15%増となっています。
また顧客満足度は向上し、リスクに対するコストは低減しています。
変革のアジェンダは新たな構造、システム、仕事、役割、管理者のリーダーシップ、株主の価値を最大に高めるビジネス志向のカルチャーを創出することにあります。
ADBSは測定事項を記録し、ナレッジを捕捉、またアクションを追跡して50人のCEO及びサポートスタッフを支援して変革を導いていきます。」

トランスネット社コーポレート・ストラテジー 副GM Leonare van der Merwe博士

指標は以下のように向上しています。
(1999〜2000年度、2000年〜2001年度対比による数値)

価値創出 16,8%増加
利益    113%増加
取引高   15%増加
ギアリング 5%減少
顧客満足度指標 20%増加

ガバナンス及びパフォーマンス・マネジメント

南アフリカでは優れたコーポレート・ガバナンスが法的な要求事項になっており、ビジネスとしてトランスネットが成功していく上で必要不可欠なものであると認識されています。
精確に構築されたパフォーマンス・マネジメントへのアプローチは優れたガバナンスの実施及び”Transnet’s Shareholder Compact”(トランスネット唯一の株主である政府との間で結ばれた協定)をクリアするカギとなります。

トランスネットにとってパフォーマンス・マネジメントプロセスは優れたコーポレート・ガバナンスの文化を確立する土台となります。
倫理に基づいた行動に集中して信用あるビジネスを行なうために、トランスネットでは1997年のコーポレート・ガバナンスに関する規約を採用しており、2000年4月1日に発効となった国家財務マネジメント法(PFMA)を順守しています。

バランス・スコアカード

トランスネットは1998年以来パフォーマンスの測定にバランス・スコアカードを活用しています。
バランス・スコアカードは全ステークホルダーの付加価値向上を目的に、組織のカギとなるナレッジ管理システムを提供します。

「最初はeメールやファックスでバランス・スコアカードの結果報告をしていたのですが、スプレッドシート以上のものでバランス・スコアカードを管理、比較、表示できるものが必要であることに気付いたのです。」
パフォーマンス・マネジメントプログラムの責任者、Leonare van der Merwe博士は語ります。

トランスネットではそれまでにいくつかのBIツールやスコアカードについて検討を行なったのですが、アクションについての戦略、ナレッジ、ワークフロー実行をサポートしてくれるような製品に出会うことはできませんでした。
またvan der Merwe博士は次のようにも述べています。

「二年半かけて自家ソフトを開発しようということもありました。
我々が必要とするものを全て備えており、そして二、三週間で展開できるという点からADBSを選択したのです。」

ADBSは洗練されたアクション・マネジメントの実現というトランスネットの課題をADBSの持つ独自の手法で解決し、財務の面でも大いに価値をもたらしたのです。

ADBS導入にあたり、トランスネットは南アフリカにおけるロータス/ショービジネスのビジネスパートナーであるQVCSにADBSの導入・カスタマイズを依頼しました。
QVCSはトランスネットの6つの事業単位でCEO及びトップ・マネージャーへのトレーニングを実施しました。

ADBSではトランスネットのバランス・スコアカードの一枚一枚に目標、CSF、KPIをダイナミックに記録していきます。
トランスネットの場合、バランス・スコアカードの四つの視点(財務、顧客、内部プロセス、学習と成長)をそれぞれ測定する指標として、収益性、リスク、トレーニング費用、人件費、安全性、Black Economic Empowermentや雇用の平等などを挙げることができます。
トランスネットにおけるコアビジネスの目標の一つは「顧客第一」というものです。
これについては「効率性と生産性を通して顧客の要求以上のものを提供する」というCSFの達成を意図とした事業単位がイニシアティブを握っています。
トランスネットがこのKPI測定に使用している手法が顧客満足度インデックスです。
このインデックスが向上すれば、トランスネットの顧客第一というコミットメントが向上しているということになります。

展開について

ADBSはトランスネットの事業単位に深く浸透しています。
ADBSは分析やアクションと共に全事業単位のスコアカードを管理するので、CEOやトップマネージャーは進捗状況や結果の追跡、他事業部や部署からの学習が可能となります。
トランスネットの事業単位は運輸物流部門にあり、財、人、情報のバリュー・チェーン・マネジメントに集中するビジネスに関連しています。

南アフリカ港湾当局(NPA)ではADBSの導入、展開にかかった期間は6週間。この間に100人以上のマネージャーに対するトレーニング、本部及び南アフリカ湾岸6ヶ所の港湾にADBSインストールを行ないました。
NPAではバランス・スコアカード導入後、顧客満足度が30%向上しました。

 

 

パフォーマンス・マネジメントとは
組織が目標を設定し、それに対するパフォーマンスの測定、アクションの管理を行なうプロセスです。

バランス・スコアカードとは
バランス・スコアカードは目標、CSF(重要成功要因)、KPI(重要業績評価指標)を定義して、組織の戦略を反映させ財務、顧客、内部プロセス、学習と成長といった視点に落とし込んで、業務改善を図るものです。


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